政府筋「MD当たるわけない」

2009年3月23日、NHKなどが報じたところによりますと、政府筋が記者団に対し、北朝鮮の長距離弾道ミサイルを日本のミサイル防衛システムで迎撃するのは不可能だという認識を示したと言うことです。

政府筋「あんなもの当たらない。ピストルを撃って、その弾を撃ち落とすことができるかと言えば、無理だ」「石破農林水産大臣防衛大臣をしているときに、『ミサイル防衛システムは当たるのか』と聞いたら、『当たると思う』と答えたが、私は『当たらないだろ』と言った。憲法の解釈がどうなるとか、そういうことを延々やって、実際のことを何もやってこなかった、過去50年を反省するしかない。口を開けてみているしかない」(HNK)「『実験で今から撃ちますよと言って、ぴゅーっと来るから当たるんで、いきなり撃たれたら当たらないよ』と言ったら、石破氏は『それは信じようよ』と語った」(産経新聞

軍事専門家なども、短・中距離弾道ミサイルについてはいざ知らず、長距離弾道ミサイルを迎撃するのは難しく、無いよりまし程度だとしています。また、東京都などに配備されているパトリオット・ミサイル3(PAC3)についても、長距離弾道ミサイルは打ち落とせないと思われます。(実戦では利用されていないので不明だが、PAC2では、そもそも弾道ミサイルに対応する能力を持たず、実戦でスカッドミサイルを撃墜できた割合は公称値で数十%でした。)
2009年3月24日の自民党国防関係合同会議で、「極めて不見識」「緊張感が足りない」として釈明や発言の撤回を求めることを決めたと言うことです。…どこか方向がずれていると思いますが…。



技術的に、過去50年、MDに頑張ったとしても、打ち落とせないとは思いますが。

2009年3月30日、この政府筋が次のように発言しました。

「ゴルフボールが上空を飛ぶように、発射したものが見えたらおもしろいが、見えない。見えたら『ファー』と言うのにな」(NHKの報道より)

北朝鮮が、もう少し日本に近ければ見えたでしょうね。条件が良ければ日本からでも見えそうな気もしますが、どうなのでしょう?100km位なら見えると思うんですが、400km位離れているみたいですし、天気も良くないかも知れないみたいです。