PNG画像の容量を画質そのままで半分に

PNGは図表やグラフなど、色数の少ない画像の圧縮に適した形式です。auソフトバンクなどの携帯電話では標準の画像形式としてPNGを採用しており*1、ほとんどのブラウザ・グラフィックソフト・事務処理ソフトで開くことが可能です。適切に保存すればGIFよりファイルサイズが減るのですが、様々なオプション(GIFでは最大256色しか扱えないのに、PNGでは最大280兆色まで扱える/半透明が表現できる/ファイルの情報を詳細に記録できる「チャンク」等)があって、「GIFよりファイルサイズが大きくなる」とか「開けないソフトが多い」という誤解を受けている可哀想な形式です。
ガンマ補正機能を搭載しており、異なるパソコンで表示しても同じ色で表示できるとか、ファイルが破損しても対応できるような仕組みになっているなど優れた機能も搭載しています。拡張しやすいのも特徴で、通常のPNG画像に、特定のソフト向けのデータを記録したりすることも可能です。
しかし、不幸なことに、Photoshopに嫌われているようで、PNGで記録すると画像が真っ黒になったり、ファイルサイズが非常に大きくなると言う不具合に見舞われ、利用者にネガティブな印象を与えることになりました。現在でもPhotoshopで出力したPNG画像は、容量が大きくなります。
そこで、お勧めしたいのが「BlastPNG」(http://omoikane.my-sv.net/BlastPNG.htm)というフリーソフトです。画像を最適化することで、画質はそのままに、ファイルサイズを減らすことが可能です。試しに、手元にあるPhotoshopで出力した850KBと904KBのファイルを処理したところ、456KBと503KBと、ほぼ半分の容量になりました。ネット上ではファイルサイズが1/3になったという例も報告されています。色数が多いほど、多く最適化できるようです。
どうぞ、お試し下さい。

*1:i-modeはGIFを標準の形式として採用