ネット専業銀行を比較してみた。

現在開業しているインターネット専業銀行5行*1について、各行が公表しているデータを元にグラフを作ってみました。なお、入力ミス等あるかも知れませんが、何卒ご容赦下さい。

まずは、口座数の推移。イーバンク銀行がダントツ。ジャパンネット銀行が続くが増加数がイーバンクに届かないので、差は開く一方。ソニー銀行じぶん銀行住信SBIネット銀行と続く。じぶん銀行の口座の増加数が、一過性のものか、継続するのか気になるところです。

次は預金残高の推移。ソニー銀行がダントツ。次いでイーバンク銀行住信SBIネット銀行ジャパンネット銀行じぶん銀行と続きます。昨年からソニー銀行の預金残高の増加が止まり、イーバンク銀行に至っては明らかに低下しています。一方、住信SBIネット銀行が預金残高を増やしていて注目されます。

最後に、預金残高÷口座数。これもソニー銀行がダントツ。住信SBIネット銀行は開業当初、ソニー銀行を抜いてトップでしたが、急速に低下しています。イーバンク銀行ジャパンネット銀行は、ほとんど同じ位。じぶん銀行は極端に低い金額になっています。



ちなみに平成21年(2009年)3月期の当期純利益は、ジャパンネット銀行を除いて赤字です。特にイーバンク銀行は348億円の赤字(前期も234億円の赤字)と突出しています。現在、全てのネット専業銀行は預金保険機構預金保険対象となっており、1000万円までの預金とその利息は保護されます。また親会社の楽天は業績が好調で、イーバンク銀行がすぐに破綻すると言うことは考えにくいので、他の銀行に預金を移し替える必要はありません。

セブン銀行とか新生銀行あおぞら銀行など、特殊な形態で参加したり、ネット専業銀行並の高い利息や便利なサービスを付ける銀行もあるようです。都市銀行か地銀しか(田舎では実質的に地銀のみ)選択肢がなかった頃に比べて、銀行が選べるようになりました。どの銀行を選ぶか難しそうです。