イラクで同時多発テロ?武力勢力による攻撃?

読売新聞
爆弾テロなど−米兵3人を含む約80人が死亡
朝日新聞
武装勢力による同時多発的な攻撃
イラク人死者85人、米兵3人
毎日新聞
同時テロ攻撃−83人死亡
産経新聞共同通信
自動車爆弾や武装勢力による銃撃など同時多発攻撃−約90人死亡

暫定政府のアラウィ首相「モスルでの攻撃には、国際テロ組織アルカイダ幹部のザルカウィ氏と関係があるイスラム過激派『アンサール・イスラム』が関与。ラマディとバクバの攻撃はフセイン元大統領の支持勢力による」「今後数日間、攻撃は激しさを増すだろう」

ザルカウィ氏と関連がある過激派「タウヒード・ワ・ジハード(統一と聖戦)団」ラマディ、バクバ、モスルの攻撃について「裏切り者の警察とスパイ、そして、その兄弟である米国人に対する攻撃を行った」とする犯行声明をウェブサイトに掲載。黒い覆面姿の武装集団が犯行声明文を配り歩き、市内の幹線道路を占拠。「タウヒード・ワ・ジハード団」と書いた黄色い鉢巻きをつけ、制圧した建物に黒い旗を掲げた。

駐留米軍キミット准将「各地で連携した同時攻撃が起きた」「バース党民兵らによる攻撃のようだ」

イラク駐留米軍高官「連携を取った同時攻撃だと思う。今後数日間、あらゆる攻撃が起こりうる」

米軍は立てこもったテロリストと応戦し、空爆などでイラク人26人が死亡しているということです。テロリストもアメリカ人も敵味方関係無しですな(・∀・)ノ。アラウィ首相は暗殺予告が出ているので、くれぐれも身辺にはお気を付け下さい。
さて、テロと攻撃の違いですが、要人や人民などを対象に、暗殺したり武力に訴えたりなど、恐怖手段によって政治目的を達成しようとするのが「テロ」、警察や軍を敵と見なし武力で排除しようとするのが「攻撃」です。今回のは、直接的に市民が脅威を与えることが目的ではないと思われるので、テロと言うよりは「警察や米軍への攻撃」と表現するのが適切であると考えています。
最近は国に準じない者による攻撃を「テロ」と呼ぶ風潮があって、かなり微妙です。北朝鮮の拉致もテロ、ブッシュ大統領もテロです。ブッシュさんも小泉さんも、「テロとの戦い」連呼です。テロリストって何なのか、なぜテロリズムに傾倒しテロルに走るのか、考えてみてはいかがでしょうか。でないと、テロの脅威は増す一方ですよ。