ロシアの学校占拠事件に動き

おとといに発生した、ロシア南部北オセチア共和国の小学校占拠事件で、学校を占拠していた女性が体に巻き付けていた爆弾を爆発させ、ロシア軍の特殊部隊と戦闘が起こりました。この混乱に乗じて、人質にされていた小学生など数人が脱出した模様ですが、現在のところ詳細は不明です。
この事件は、武装したチェチェン人の集団が、始業式(9月から新年度が始まる)の行われていた小学校を占拠し、体育館に人質とともに立てこもったものです。武装集団は、逮捕されたチェチェン人の解放とロシア軍のチェチェンからの撤退を求めていました。ロシア当局は人質の人数を350人としていましたが、一部の報道では1000人から1500人としています。武装集団は、体育館の周辺に地雷を設置し、薬物の利用を警戒して水や食料・衣料品の差し入れを拒否していました。また、ガスの利用を警戒して窓を割り、においに敏感なシェパード犬をつれていたということです。突入時に約15人が死亡しましたが、武装集団はその遺体の回収なども拒否していました。
ロシア当局は、遺体を回収しようとしていたときに武装勢力から発砲があり応戦したものだとしていますが、脱出した人質は、特殊部隊の人が入ってきたために身につけていた爆弾を爆発させたと語っています。
現在のところ、詳細は不明です。