今年のマスコミ

共同通信イラクの邦人殺害事件と、新潟県中越地震の土砂に生き埋めになった事故の、2つの最大級の誤報を配信しました。このうち、香田さん殺害についての誤報では、情報が錯綜する中ソースの選択を誤り、他のマスコミが慎重に対応している中、内部や配信先の新聞社などでも疑問の声があったにもかかわらず、「遺体を取り違えた可能性がある」などと理由を付けて訂正を先延ばし、地方の新聞社がそろってお詫びをする事態となりました。
NHKは、プロデューサーによる多額の制作費横領事件があり、視聴料の未納者が増えることになりました。結果、海老沢会長がNHK7に出て謝罪したり、特別番組を放送するなど異例の事態が続きました。
毎日新聞は、2004年6月1日12時45分頃、佐世保支局長のお子さんが学校で刺殺される衝撃的な事件が発生しました。支局長は、「勝手なことなのですが、『もう名前や写真を出さなくてもニュースや記事として成り立つのでは』と思ってしまいます」と、コメントを出しましたが自分だけが特別扱いされるわけもなく報道は続きました。また、販売所の従業員が幼児を誘拐し殺害したうえに、被害者の家族に挑発的な内容のメールを送るという事件を起こしたとして逮捕されました。
日本テレビは、昨年は「視聴率操作」に「やらせ」と、いろいろとがんばってくれましたが今年は特に何もありませんでした。強いて言えば、東京証券取引所から上場廃止の可能性がある銘柄であると指摘されて一時「監理ポスト」に割り当てられていました。それと、新潟県中越地震では、読売新聞の記者が救助ヘリを朝日新聞とTBSと現地地方紙の記者と一緒にタクシーにしていました。