今日の「ザ・ワイド」で

NTV系のワイドショー番組「ザ・ワイド」で、後ろ足で直立することで話題のレッサーパンダのことを「怒られるかも知れませんが愛子様みたいですね」みたいなことを言ったとして謝罪があった模様です。(「不適切な表現がありました」と、謝罪しか見ていないので、実際にどの様な発言があったのかは分かりませんが。)
2ch掲示板の、実況chの番組ch(NTV)「実況◆日本テレビ 10178 富士美術館,朝日の変な関係」(1 名前:名無しさんにズームイン! [] 投稿日:2005/05/23(月) 14:01:42 id:fL3NHOAK)で、プチお祭りにv



ところで、時事通信の報道によりますと、NHKの人気ドキュメンタリー風番組「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」の今月2005年5月10日放送分の『第171回 5月10日放送「ファイト!町工場に捧げる日本一の歌」』にて、出演した学校の当時のOBらが事実と異なると学校側に指摘していたことがわかりました。記事で問題になったとされてりる表現は次の通り。

  • 当時の同校は荒れに荒れており
  • 退学者が毎年80人いた
  • コンクール会場にパトカーが来た

同番組のWEBサイトでは、過去の放送分の概要を掲載していますが、該当する放送内容が閲覧できないようになっています。

学校側では、指摘を受けNHKに対し19日に遺憾の意を伝え、再調査の上での回答を求めたと言うことです。「プロジェクトX」では、当事者から「誇張のしすぎだ」と指摘を受けることがたびたびあり、ZAKZAKでは『第57回 2001年6月19日放送「父と息子 執念燃ゆ 大辞典」〜30年・空前の言葉探し〜』において事実の歪曲とNHKによる当事者への謝罪があったという記事が掲載されたことがあります。その後、逆にNHKから抗議を受けたと言うことです。

25日、NHKは同校に謝罪し、WEBサイトに謝罪文を掲載しました。

5月10日放送のプロジェクトXについて
5月10日に放送いたしましたプロジェクトX「ファイト 町工場に捧げる日本一の歌」について、視聴者から多くのお問い合わせをいただいています。
 この番組は、昭和50年代の大阪府立淀川工業高校の合唱部の生徒と教師の奮闘や心の交流を、教育現場への応援歌の思いを込めて描いたものです。
 制作にあたっては、淀川工業高校の校長先生、合唱部顧問の先生はじめ学校関係者のみなさん、そして当時の学校関係者の方々や生徒のみなさんに大変お世話になりました。
 放送終了後の5月19日に、学校から、放送内容にいくつかの点で「事実と異なっている」という指摘と、回答を求める質問書をいただきました。学校関係者やOBの皆さまにご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っています。
 質問書をいただいて以降、番組の内容や取材過程を調べて、5月25日、淀川工業高校に対して文書で回答いたしました。
 まず、「昭和50年ごろの工業高校は荒れていたが、その程度が軽微であった淀工までが、一般のイメージどおり、画一的に描かれたことが遺憾である。」という学校からのご指摘をいただきました。私どもは、様々な関係者への取材をもとに番組を作りましたが、番組の中の表現が行過ぎて、誤解をまねいた点がありました。
 バイクでの暴走シーンについては、当時の複数の関係者から、バイクを乗りまわす生徒がいたという話を聞きました。しかし、「けんかに暴走」というコメントに合わせて、イメージ映像として暴走族の資料映像を使ったことは行き過ぎでした。
 「退学者は毎年80人にのぼった」というナレーションについては、100人、80人と、取材過程でいろいろな数字を聞いていました。71人という数字も伺いましたが、正確な記録ではないということでしたので、結局、取材者の思い込みで「毎年80人」というナレーションになってしまいました。裏づけのない数字を使ってしまいました。
 「就職先は町工場。求人はなかった」のナレーションについては、当時の生徒のかたが、不況で求人がないのではないかという不安をかかえていたという文脈の中でのコメントでした。個人の気持ちを表現しようとしたのですが、学校全体のことのように思える結果になってしまいました。
 コンクール会場に警官が来るシーンは、顧問の先生の証言をもとに作りました。打ち合わせやスタジオ収録時にも先生から異論は出ませんでした。「あの話は冗談のつもりで言ったが、お互いに思い違いでしたね」と先生に言われたのは放送後のことでした。合唱連盟への取材など、事実確認をしっかりしなかったことが反省点です。
 合唱部が創設される経緯について、合唱部の顧問の先生が当時の校長先生に招かれて学校に赴任した事情は、取材の過程で関係者のかたから伺い承知していました。番組では、当時の関係者に取材した事実をもとに、顧問の先生と生徒の活動を中心に描き、同好会から部に昇格するまで3年間の苦労があったことなどを紹介しています。
 「プロジェクトX 挑戦者たち」は事実に基づいてきちんと取材し、制作すべき番組です。今回の放送は取材の事実確認が不十分な点、制作者側の思い込みが強すぎた点があり、反省しています。
 5月28日土曜日午後2時からの「土曜スタジオパーク・あなたの声に答えます」で、視聴者のみなさんにご説明したいと考えています。
 淀川工業高校の関係者のみなさま、視聴者のみなさまにはご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。

なお、報道によりますとプロジェクトXは、平成13年7月放送の「白神山地 マタギの森の総力戦」でも、地元青森県側関係者や日本自然保護協会から抗議を受けていたと言うことです。また、番組で取り上げた企業に最高3150万円の協賛金を募っていたことも発覚しているということで、夕刊フジでは『「プロジェクトX」打ち切り危機…また問題発覚』と銘打った記事を載せています。

NHK田豊彦放送総局長(定例会見で)「多くの人の感動を呼んだ番組だけに残念。関係者にご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」

今回の謝罪を受けて、各種スポーツ新聞を初め、読売・毎日・共同・時事など、新聞各紙でこのことを伝えています。最初にこのことを大々的に報じた朝日放送のムーブ!のWEBサイト