シリコンで量子コンピュータの素子が出来た!

株式会社日立製作所が出したプレスリリース(URL)によりますと、日立ヨーロッパ社日立ケンブリッジ研究所と英国ケンブリッジ大学が共同でシリコン半導体で作成した二つの量子ドットから構成されるシリコン量子ビット(シリコン・キュービット)を開発したということです。現在、超伝導の素材を用いた基本素子はありますが、シリコンを用いたものは世界で初めてです。
今回、日立の研究所が開発した量子コンピュータの基本素子は、シリコン量子ビットを用いたもので、今まではコヒーレンス時間(電子の移動が持続し、量子ビットが演算を続けられる時間)が、これまでのより2桁長い200ナノ秒なったということです。量子ビットでは集積化も可能だと言うことで、日立では「標準的な半導体プロセスを用いたシリコン量子コンピュータの実現に道を拓く技術」としています。