ひまわり6号、カメラの電源が落ちる不具合

本日の午前6時より、日本の気象観測衛星ひまわり6号のカメラの電源が落ち撮影できなくなる状態が続いています。既に12回分の写真撮影ができず、9時からはアメリカの衛星ゴーズ9号を利用して撮影を行っているということです。現在接近中の台風17号の観測には大きな影響はないということですが、ゴーズ9号は観測頻度が少なく性能も劣ります。
気象庁やtenki.jp、Yahoo!Japanを始め、多くのWEBサイトでは衛星写真が6時以降更新されていません。カメラ部分と衛星本体の間でデータをやりとりする電子装置のトラブルとみられていますが、復旧の目処は立っていません。
ひまわり6号は今年2月に打ち上げられ、6月から正式に運用されています。台風の観測などに利用されているほか、アジア周辺の26の国と地域にも気象画像を配信しており、早期の復旧が望まれます。
気象庁のWEBサイトによりますと、12:30の画像を目処に観測が再開されるようです。以下、気象庁のWEBサイトより引用しました(全角を半角に変換しました)。

・ 午前6時の全球観測実施中、オーストラリアの南まで観測した時点でカメラの電源が断となる。
・ 原因究明の結果、カメラと衛星本体間の通信エラーに起因する電源断と判り、該当部分を予備系に切り替えることによりカメラの動作が正常に復帰。なお当該通信エラーをもたらした原因については引き続き調査中。
・ 一旦カメラの電源が断となったことにより赤外検出器の温度が上昇したため、動作範囲内まで冷却した後、午後0時30分の北半球観測を目処に通常の観測に復帰予定。
・ なお、本日午前4時の全球観測実施中、オーストラリアの南まで観測した時点でカメラに係わるソフトウェア系の不具合がありましたが、カメラをリセットすることにより、午前5時30分の北半球観測から復帰。
(欠測の状況)
午前4時30分の北半球観測、午前5時の全球観測
(全球観測1回、北半球観測1回)
午前6時30分の北半球観測から正午の全球観測までの間の観測
(全球観測6回、北半球観測6回、南半球観測2回)
なおこの間、当座の代替措置としてGOES-9の観測画像の使用を実施したところであり、台風17号については、このGOES-9と地上の気象レーダーで監視・観測中です。

ひまわり6号の復旧に伴い、各WEBサイトでも衛星画像の更新が再開されました。Yahoo!Japanが公開している衛星画像のアニメーション再生では、1時,2時,3時,4時…ときたあと、5時が飛んで6時が表示され、次に13時が表示されています。