パレスチナ評議会、ハマスが第一党に

パレスチナで行われていた評議会選挙の開票が行われ、26日夜に選挙管理委員会が発表した暫定結果によると、イスラム原理主義組織で武装闘争路線を掲げる「ハマス(ハマース)」が過半数を獲得し第一党になる見通しです。現与党で自治政府アッバス議長の支持母体であるパレスチナ解放機構PLO)主流派「ファタハ」は、第二党になる模様です。ハマスでは連立政権の樹立を呼びかけています。
ハマスは、イスラエルの存在を否定し、自爆テロなどの暴力行為を行っています。一方パレスチナ住民に対し医療・教育などの福祉などの活動を積極的に行っており、支持を得たものと思われます。逆に、PLO主流派のファタハなどは内部の汚職が進んでおり、和平交渉もうまくいかず、選挙でも候補者が分裂してしまったということで、今回は議席を減らす結果になりました。
今回の結果に対し、イスラエルはもちろん反対していますし、ブッシュ大統領も現与党で和平交渉に積極的なファタハアッバス議長に「権力の座にとどまってほしい」と述べています。
―――早く平和な国ができることを願っております。