輸出規制品。

最近、軍事利用に転用されるとして輸出規制品を輸出した業者関係者などが逮捕される事件が相次いでいます。中国にラジコンヘリコプターを輸出*1したり、北朝鮮に三次元測定器*2や真空凍結乾燥機*3が輸出されたりです。☆なお、経済産業省ヤマハの問い合わせに対し、ラジコンヘリは輸出規制の対象にはならないと回答していたとか☆
三次元測定器は立体的な物体のサイズを測るもので、精密な部品の製造に利用されます。通常は車のエンジンの部品や飛行機のプロペラの製造などに利用されますが、核兵器に利用される高濃度ウランを抽出するのに利用する遠心分離器の製造にも必要なために輸出が規制されています。真空凍結乾燥機は真空状態を利用して水分を蒸発させる機械で、カップ麺の具をフリーズドライさせるのに利用されています。真空凍結乾燥機で乾燥した物は、水分をかけるとほぼ元の状態に戻ります。医療用にも利用されていますが、生物化学兵器を作るときにも利用されるので輸出が禁止されています。ヘリコプターも武器をつけると軍事利用できるので輸出が禁止されています。
もっと身近なものでは、ゲーム機の「PlayStation2PS2)」も輸出規制品に該当します。高性能のコンピュータなので、軍事転用が可能だからだそうです。名目は「外国為替及び外国貿易法」の「通常兵器関連汎用品」。特例により現在では輸出に許可は必要ないそうですが。

ゲーム機では「PlayStation 2」が初めての適用例だったと言うことですが、次世代ゲーム機PlayStation 3」や任天堂の「Wii」なんかはどうなるのでしょうね。

*1:メーカー「ヤマハ

*2:メーカー「ミツトヨ

*3:貿易会社「明昌洋行」