IPv6で緊急地震速報

通信大手NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、気象情報提供会社ハレックス、ソフトウェア開発会社ヴァル研究所の3社は気象庁と共同でIPv6マルチキャストを利用して緊急地震速報を個人向けのパソコンに配信する実験を2006年12月4日から始めると言うことです。IPv6マルチキャストを利用した緊急地震速報は、既に2006年11月15日から企業向けにサービスの提供が始まっていましたが、今回は個人向けの実験です。
従来の緊急地震速報は、IPv4のグローバルアドレスを所持している必要があり導入には、導入には費用と専門的な知識が必要でした。今回のサービスでは、NTT Comのプロバイダ「OCN」のIPv6サービスに加入し、専用アプリケーション「なまずきんDesktop」をインストールすれば利用することができます。なお、実験参加は無料(OCNのIPv6サービス利用料は必要)で、アンケートに協力させられるとのこと。
http://www.ntt.com/release/2006NEWS/0011/1129.html
マルチキャスト」は1回のデータ送信で、自動的にデータが複製され振り分けられる仕組みです。従来の方式(ユニキャスト)では、データの発信元は端末の数だけデータを送出する必要がありましたが、「マルチキャスト」を利用すればデータ送信は1回でよいのでサーバーへの負荷が減る…と思います、たぶん。