ネイチャー誌、横田めぐみさんの遺骨鑑定に疑問

北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)が日本から拉致した横田めぐみさんの遺骨として日本に送ったものを日本政府が鑑定した結果、横田めぐみさんの遺骨ではないという結果が出たということで、日本政府は一貫して横田めぐみさんの遺骨ではないと主張しています。
この話題について、著名な科学雑誌であるイギリスのネイチャー誌が疑問を呈する記事を掲載したという文章を見かけました。しかも、だいぶ前に掲載されていたようです。以前の報道では遺骨について、日本国内の3箇所の研究所で鑑定し海外の機関でも鑑定するようなことを言っていたのですが、日本国内で行われた鑑定では帝京大学1箇所で「本人のDNAが検出されなかった」という結果が出ただけで、他では「判定不能」という結果が出ていたそうです。また、海外での鑑定も行われていないと言うことです。
横田めぐみさんのご両親は横田めぐみさんが生きていると信じて、拉致被害者家族会の代表として精力的に活動されています。これに対し北朝鮮は遺骨は当人の物で間違いないという立場を崩していません。鑑定を行った帝京大学の教授は警視庁科学捜査研究所の法医科長となり、その後一切コメントしていません。
拉致被害者横田めぐみさんが生きていることを当然望んではいますが、日本政府のやり方はどうなのでしょうか。科学的に「遺骨かどうか分からない」ものは、「分からない」と言っておかなければ揚げ足を取られ、また北朝鮮に良くない方向に引きずられるのではないでしょうか。
或いは第三国での鑑定や、少なくとも日本国内の他の研究所、或いはその他の検証可能な方法で鑑定を行い、新たな鑑定結果を公表すべきではないでしょうか。