今日は紀元節

本日、2月11日は「建国記念の日」で祝日です。もともとは「紀元節」と呼ばれていて、日本神話と歴史について書かれた「日本書紀」という本で、最初の天皇である「神武天皇」が紀元前660年2月11日に天皇に即位したとされる日です。ちなみに、邪馬台国が存在したのが、2〜3世紀。歴史上に天皇が登場するのは、約1000年後の4世紀〜6世紀頃で、神武天皇はあくまで想像上の人物であると考えられています。
さて、単に日本神話で天皇が即位した日であれば問題ないのですが、この紀元節、実は祝日になったのは明治時代、明治政府がはじめたものなのです。幕末から明治にかけて、尊皇攘夷運動が活発になっており、古事記日本書紀などの研究も盛んに行われました。紀元節についても、日本書紀の記述を元に明治政府が計算して日付を算出したのです。その後、日本は天皇を中心とした国が作られたわけですが、軍人などがそれを利用し、日本は悲惨な戦争を繰り返してきました。昭和天皇も、不本意であったらしく軍人を批判するお言葉を残しておられます。
第二次世界大戦後、連合国軍最高司令官総司令部GHQ)により、紀元節は廃止されました。その後、紀元節を復活させようという動きもあったのですが、当然反対する意見もあり、「建国記念日」であることを祝うのではなく、「建国記念」を祝う日としての「建国記念の日」として復活、今に至ります。
現在でも、建国記念の日には、様々な人が様々なところで様々な集会を開き、「建国記念の日」について語り合っています。今日は、そういう日です。