自衛官が国会で割腹自殺を図る

2008年5月8日午後9時半頃、国会議事堂正面玄関で、自衛隊体育学校の生徒で陸自の20歳の士長が、腹から血を流しているのを衛視が発見しました。士長は陸自の制服を着ており、刃渡り約20センチの短刀のようなもので腹を数回刺していたと言うことで、遺書も持っていたと言うことです。

大臣会見概要/平成20年5月9日(10時01分〜10時10分)防衛省WEBサイトより引用
Q: 昨日、国会内で陸上自衛隊自衛官が自殺を図る事案がありましたが、それについて、今、思想的なものを含めて何かあるのかどうかお願いします。
A: 報道で出ていることは割愛をいたします。現在、この事案について動機等、警察が捜査を行っているところでございまして、今の段階で情報としてお出し出来る、確たる裏付けを持ったものがあるわけではございません。したがいまして、今後色々な捜査・調査が当然行われることになりますし、国会議事堂に侵入し、自傷行為を行ったということは、これはあるまじきことでございます。ですから、なぜこのようなことが起きたかということについては、当然その背景も含めてきちんとした把握を行っていかねばならないと思っています。また、国会議事堂であるということ、そしてそこにおいて自傷行為を行ったということ、そしてそれが極めて若い隊員であったということについて、非常に強い関心と問題意識は持っているということでございます。
Q: 鹿児島、茨城と陸自が最近続いていますが、なぜこういうことが起きるのか、大臣はどう考えていらっしゃいますか。
A: そこについて断定的なことは言えません。ただ、なぜ陸上自衛隊にこういうことが続くのかということも含めて、表面的な取り扱いではなくて、相当深いものがあるのではないかなという認識は持っているところであります。ですから、問題を糊塗するのではなくて、どういうような原因が背景にあるのかを考えなければなりません。そして若い隊員ですから、この間の鹿児島にしても、今回の国会での事件にしても、非常に若い隊員であるということであり、若いから人生経験が足りないということもあるのかもしれませんが、若いだけに純粋というようなところもあるだろうと思っておりますし、イノセントという言葉をどう訳したら良いのか分かりませんが、そういうところもあるだろうということについて、私自身問題意識は持っているところであります。