外務省、家族に死亡報告
27日イラクで襲撃されたとされる、橋田信介さん(61)と、小川功太郎さん(33)の家族は28日夜(29日未明?)、外務省から死亡したという報告を受けたと記者会見で明らかにしました。遺体は負傷がひどく、確認は難しいが、状況から死亡した可能性が高いということです。
昨日の時点で、近くの病院に収容されていた2遺体は日本人であると病院の関係者は話していましたが、別の町で新たに1遺体が見つかり、外務省では小川功太郎の可能性があると発表しました。残る2遺体については、橋田信介さんと、同行していたイラク人通訳と見て確認を急いでいるという事です。
共同通信は警察当局の話として、小川功太郎さんは襲撃後連れ去られた後に射殺されたらしいと伝えています。遺体は下着姿で、眉間を撃たれて亡くなっていたということです。また、車を運転していたラード・アシュルさんは、橋田さんは走行中に被弾、死亡したようだと語っているそうです。
外務省は、28日夜、改めて避難勧告を出しました。「どのような目的であれ絶対に見合わせることを、また、既にイラクに滞在されている方は、安全な方法で、直ちに同国から退避されることを改めて強く勧告します。」
アメリカのパウエル国務長官は28日午前、この件について、哀悼の意を表明したそうです。(今回は、まだ亡くなった確認されたわけではない!…というつっこみは無しで。)
皮肉にも襲撃のあった日には、この二人がイラク人少年の治療を支援している、といった内容の記事がイラクの新聞の一面トップで紹介されていました。
現時点で、襲撃の実行犯とその目的は全く不明です。車を運転していたラード・アシュルさん(26)の証言によると、犯人はイラク人らしい4人で、車に併走し自動小銃を連射。アシュルさんに対し、「米軍の手先」などと言っていたそうで、米英の統治に反対する勢力による無差別テロとの見方が出ています。
共同通信の報道によれば、最終的な身元の確認は、日本時間30日午前5時以降、順調にいけばその後、31日に遺体を運び出し、6月1日には日本へ帰国する予定だそうです。
*1:外務省筋は、それほど離れていないと指摘