自己責任論

よそ様でやっているので自分も参加。橋田さん自身、外務省の奥さんらは英雄で、拘束された3人が非難されるのはおかしいと語っていらっしゃったと報道で拝見しました。全くその通りであると思います。橋田さんは自己責任論には当たらないという意見を拝見しましたが、そんなことはないと思います。ここで言うところの、自己責任とやらがあればの話ですが。
また、よそでは家族が政府に越権発言をしたことが自己責任の問題だというご意見を拝見しました。それが自己責任であるとすれば、確かにご家族は、マスコミに対し気丈な対応をされた素晴らしい方々だと思います。日本人の美徳と言えるかも知れません。その様な対応を取ることを自己責任というのなら、ですが。
他には他人に迷惑をかけたから自己責任の問題になるのだという意見を拝見しました。何を持って他人に迷惑をかけたというのでしょうか、ね。人質にはなるなということでしょうか。それもまたよし…と。
言葉尻を合わせて楽しむのは嫌いではないですが、とりあえず、安否がわかって、犯行について真相が判明して、趣味の対決はそれからでも遅くないと思います。
今なすべき事は、事実を確認し、その原因を考え、今後どうするか考えることだと思います。思想対決をしたり、○○ありきの議論から脱却出来ない以上、不毛な言い争いが続くだけだと思います。本当にやるせない思いで一杯です。
…などとここに書いても、何も変わりませんが(・▽・)ノねぇ、何も変わらないってわかってるのに、自分は何を期待しているんでしょう。
「そんなことは分かっている!」とおっしゃる方もいるでしょうけれど、奥大使にせよ、拘束された5人にせよ、おそらく今回の事件も、犯人も犯人の意図も、そしてそれに対する対応もうやむやなまま終わってしまうのです。主張は明確「イラクの治安は悪くない」「自衛隊は必要だ」「死んだのは自己責任の問題」。そう思いこむのは悪いことだとは思いませんが、全ての問題の原因を被害者に帰結して、根本的議論から目をそらしているのは明らかです。もう少し建設的な意見があってよいと思うのです。

それと、マスコミはもうちょっと日本語を勉強しましょう。自己責任にしろ、ハッカーにしろ、HPにせよ。分かりやすく、インパクトがあってセンセーショナルな記事がいいんだということは分かりますが、安っぽい週刊誌じゃあるまいに、素人につっこまれるような誤用を平気でしてはいけないと思うのです。