交通死亡事故、駅伝応援中学生の列に

今日午前11時過ぎに、鹿児島県宮之城町の国道267号で駅伝の応援から学校に帰る途中の町立山崎中学校の生徒が走ってきた車にひかれ、中学三年生の女子生徒1人が死亡、車を運転していた宮之城町の30歳代の女性1人重体になるなど、あわせて16人がけがをしています。
事故は、毎年南日本新聞社などの主催で行われる県下一周駅伝で起きました。3時間目の授業を中断して前項を上げて駅伝の応援にきていた生徒らは、駅伝の選手が通過後、学校に帰る途中に後から走ってきた軽乗用車にはねられ、軽乗用車はブレーキをかけることなく、電信柱に衝突して止まったということです。同校の校長は列の後の方にいて事故を直接は目撃しなかったということですが、その後「校長先生!」と呼ぶ声を聞き事態を把握し、その後生徒死亡の連絡を受け、沈痛な面持ちで記者の問いかけに答えていました。
鹿児島県内では、中学生までの幼児・児童・生徒毎年駅伝の沿道で応援するのが恒例になっています。

ちょっと、写真が生々しいのですが…。以下、南日本新聞社の報道より。

現場近くのガソリンスタンド従業員男性「いきなりドーンというものすごい衝突音がした。振り返ると数人が車にはね飛ばされていた。急ブレーキをかける音はしなかった」「たまたま駅伝があった日にこんな事故が起きて」
現場で救助を行った宮之城町教育委員会の男性「負傷者は車の後方の数人だけかと思っていたら、前の方には、もっと多くのけが人がいた」
現場の目の前の商店の経営者「泣きじゃくる生徒たちでパニック状態だった」
山崎中学教頭「毎年恒例で駅伝を応援していた。残念としか言いようがない」

山崎中学校では事故の後、全校集会を行い午後の授業は取りやめになりました。事故を受けて、南日本新聞社では駅伝を中止すると発表しました。中止になったのは今回が初めてだということです。