サマワで、デモ隊12人死傷

日本の陸上自衛隊が活動するイラク南部の都市サマワの治安が悪い様子です。自衛隊車両が攻撃された事件の報道以来、日の丸が黒く塗りつぶされる事件や、サマーワ市内中心部でムサンナ州評議会庁舎近くに迫撃砲弾かロケット弾が着弾し爆発するという事件も起きています。特に日本時間で28日の午後3時頃(現地時間では午前10時頃)デモの行っていたところ暴徒化した失業者数百人に対し警察と機動隊が銃撃を行い、少なくとも市民1人が頭を撃たれた死亡し、10人が重軽傷を負ったということです(報道により数字にばらつきがあり、共同通信では12人重軽傷、時事通信では11人死傷と伝えています)。ロケット砲での攻撃は、この銃撃への報復と見られていますが、…そんな中、自衛隊は宿営地外での活動を一部再会しました。また、派遣延長時期についての話もぽつぽつと出てきています。
行政側は扇動者が治安を見出すことを目的に活動しているとしていますが、現に武力を行使したのが警察と機動隊であったことからも、住民はそうは思ってないと思われるわけで、住民と行政が対立し、怒りの矛先が海外の部隊に向けられるという最悪の事態も現実になりつつあります。行政は住民の信頼を取り戻すための努力をする必要があると思いますし、自衛隊は現地の人に感謝され、間違っても怒りの矛先を向けられることがないよう慎重に活動するべきだと思います。それはもちろん、扇動者は存在するでしょうが、いくら扇動者の存在を主張し妥当を宣言しようとも、住民の不信感を払拭することはできません。