イラク主権移譲から1年

本日で、イラクに主権が移譲されてから1年が経ちましたが…、テロがいっこうに収まる気配はなく、国民議会の最長老議員が殺害されたり、米軍が新たな掃討作戦を開始したり、各地でテロが相次いだりです。メジャーなマスコミで報道されたイラクの民間人の死者数をカウントしているIraq Body Countでは、2005年6月29日1時過ぎ時点で、最大25,560人が死亡したとしています。
ちなみに、イラクの南部サマーワに宿営地を作っている自衛隊では、安全が確保できないとして、今日もサマワの宿営地の外に出られない状況です。現地の警察では、地元住民を50人以上拘束して自衛隊の車両を攻撃した犯人捜しを行っているようですが、犯人は依然不明です。ただ、現地の地理に詳しい人ではないかとみて捜査をしているということです。また、共同通信時事通信の記事によりますと、現地では日本の国旗が黒く塗りつぶされる事件が発生しており、現地の少年などが捕まったりしているそうです。

現地治安当局は爆発事件や一連の落書き、投石について、「日本の復興支援活動が行き渡っていない地域住民の反感が背景にある」との見方を強めている。(時事通信/6月27日)