イラクで、タンクローリーテロ。96人死亡

イラクの首都バグダッドの南約60kmにあるムサイブという町で、町の中心部にあるガソリンスタンドに止めてあったタンクローリーの近くで男性が自爆テロを行い、ロイター通信によると少なくとも96人が死亡したということです。朝日新聞の記者が電話で取材したところによると、3万6000リットルの大型タンクローリーがバルブを解放してガソリンをばらまきながら走行、その後何らかの爆発が起き周囲に引火し火災が発生し、近くの住宅ビル2棟が全壊、周囲の店舗や多数の車両が延焼するなどして、多くの人が焼死したということです。また、負傷者が運び込まれた病院に対しても迫撃攻撃があったということです。
ロイター通信は、ヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者率いるテロ組織「イラクの聖戦アル・カーイダ」がインターネット上で、犯行声明を出したと報じています。AFP通信は、爆弾を積んでいないタンクローリーが検問を通過した後、爆弾を装着した別の男と落ち合って犯行に及び、さらに迫撃攻撃があったことなどから「極めて組織化された攻撃」と報じています。
町では、テロ対策として大型車両の進入を禁止していたということで、現地の住民からは警察を非難する声があるということです。
イラクでは、ここ数日テロが相次いでいますが、その目的について新聞各紙は次のように伝えています。