サマワの「日本友好協会」解散

日本の陸上自衛隊が人道復興支援のために宿営地を設置しているイラク南部ムサンナ州の州都サマワサマーワ)で、今まで自衛隊の活動を応援し宿営地来訪など交流を深めてきた「陸自の活動継続を望む日本ムサンナ友好協会」ですが、23日共同通信に対し、『「日本人との付き合いをやめなければ、おまえを殺す」などとの脅迫を受けたため、協会を解散することを決めたと語った』ということです。

この協会は、陸上自衛隊の派遣延長を求める署名活動を行うなど精神的に活発な支援活動を行ってきましたが、現地の市民との軋轢に屈する形となった模様です。現地では、日本の国旗である日の丸が黒く塗りつぶされたり、卑猥な文章が書かれたり、住民による自衛隊への攻撃なども発生しています。
NHKでは「市民の理解を得ることが難しくなったため」と伝えました。時事通信では「サマワの一部の市民は協会の活動を快く思わず、反対しているため」と伝えています。

  • 日本友好協会に対する嫌がらせ
    • 宿営地への激励訪問が脅迫を受け中止
    • 「アンマル会長は無理やり子供たちを自衛隊宿営地に連れて行き、踊らせている」などと中傷するCDが市内で配布
    • 会長経営の宝飾店に、停電の改善を求めるデモ隊約90人が押しかけ、「日本に心を売った裏切り者」などと脅す

ちなみに17日に、自衛隊の式典への出席を拒否していたイラク・ムサンナ州のハッサン(ハッサーニ)知事は21日、外務省サマワ連絡事務所と地元ムサンナ州による調印式に出席し、「サマワの治安を脅かそうとする攻撃が続いているが、いずれも失敗に終わり、陸自の復興支援活動は続いている」などと謝辞を述べたということです。