イギリス軍戦車が住民の襲撃を受ける−イラク南部

現在イギリス軍が駐留しているイラク南部の都市バスラで、住民により襲撃されたイギリス軍の戦車に油か火炎瓶と見られるものが投げられ炎上しました。その様子がビデオに収められており、今日11時からのNHK総合の全国ニュースで放送されたのですが、最初はちょろちょろと燃えていて戦車は住民から逃げようと動いていたのです。私はテレビを見ながら「戦車燃えてるけど、走っているね」などと独り言を言っておりました。でも住民が居るので思うように動けないようでした。しばらくすると、何かが投げつけられ炎の勢いが増しました。戦車が止まった様子だったので、やっぱり燃えると動かないんだね…などと思っておりましたところ、中から人が出てきました。どうやら戦車の中は暑く…というより、熱くなっていたようです。出てきた人は住民に引きずり出され、群衆の中に消えてしまいました。…そのまま燃やされ、遺体を吊されたアメリカ人を思い出しましたが…怪我ですんだようで…無事帰国されることを願っております。【追加情報】その後、戦車に乗っていた人はスパイ活動をしていたということでイラク警察に拘束され、イギリス軍は警察署から拘束されていた軍人を強制的に奪還したと言うことです。…意味がわからん…事のあらましを時系列で表すと次の通り。

  1. イギリス人特殊部隊員2名が、私服で活動中、イラク警察と銃撃戦になり警察官が死亡
  2. イギリス人特殊部隊員2名が拘束される
  3. 英軍の装甲車数台が刑務所に接近
  4. 住民のが装甲車を襲撃、炎上
  5. 英軍は戦車約10台やヘリコプターで刑務所を包囲
  6. 英国軍、刑務所の外壁を破って突入。イラク人2人が死亡、英兵3人が負傷。
  7. 国防省「英兵2人は交渉によって解放」「刑務所の外壁は意図的に破壊したのではない」

また、ニューヨークタイムズで働くイラク人記者が武装勢力と見られる覆面の男達に連れ去られ銃で頭を撃たれ19日朝、殺害されているのが見つかっています。これとは別に、イラクの首都バグダッドではシーア派を狙ったテロが相次ぐなど、治安は悪化しています。