軽水炉

軽水炉とは、ウランなどの崩壊しやすい重い原子を臨界にして核反応を起こしエネルギーを得る「原子炉」のうち、炉の中が普通の水(軽水)で満たされているものを言います。発電目的には主に軽水炉が利用されており、日本で稼働中の原子力発電所は現在の所、全て軽水炉になっています。「軽水炉」とは別に「重水炉」というものがあり、これは普通の水の変わりに「重水」という特殊な水を利用しています。重水炉には天然のウランが利用できるという利点があります*1が、核兵器に利用される「プルトニウム」を抽出しやすいという特徴があります。
ただ、軽水炉であってもなんでも、原子炉を稼働させれば、核兵器として利用可能な物質が抽出できるので、北朝鮮側は電力事情を改善させるために原子力発電所が必要だとしていますが、軍事利用や外交政策上のカードとして利用する可能性は非常に高く、他の国では出来れば原子炉は作らせたくないと言うのが本当のところです。

*1:軽水炉ではウランに濃縮処理を施す必要があります