生徒に「非国民」中学校の社会科授業で

報道によりますと、福岡県志免町立志免中学校で、社会科の48歳の男性教諭が生徒に戦争参加の意志をプリントで問い、「いかない」と書いた生徒に対し、赤ペンで×印をした上に「非国民」と書いて返却していたということです。このため、女子生徒はショックを受けたということです。
結城慎一郎校長は「戦争の悲惨さなどを教えるためで、問題はない」と話しているほか、教育委員会も問題ないとしています。以下は、町の教育委員会の意見です。

町教委の意見―「決して思想信条を調べるものではない」「適切な授業内容だったか、学校側に事情を聞いて早急に対応を検討したい」
非国民と書いたことについて―「確認できず分からない」
授業の狙い―(1)召集令状の持つ意味を理解させる(2)生徒の歴史認識を把握する

当時、「第二次世界大戦とアジア」の授業をしており、教諭は資料から「臨時召集令状」をコピーし、「いく」「いかない」の二択を選択させ、選んだ理由を書くように要求したと言うことです。女子生徒は「戦いたくないし死にたくないから。あと人を殺したくないから」と理由を書いたと言うことです。

教諭の説明「コメントは当時の大多数の日本人を代弁して書いた」「紙切れ1枚で戦争に駆り出された悲惨さを感じてほしいと思った。戦争を美化しようということではない」