タミフルの合成に成功

流行性感冒「インフルエンザ」を引き起こす「インフルエンザウイルス」の増殖を阻害する物質「タミフル」を化学的に合成する方法を東大大学院薬学系研究科の柴崎正勝教授らのグループが開発したということです。現在「タミフル」は、中華料理などに使われる「八角」に含まれるシキミ酸を原料に、幾つかの工程を経て生産されていますが、今回開発された方法では石油から精製される「1、4―シクロヘキサジエン」という物質を利用するそうです。
現在「タミフル」を製造・販売する権利はスイスの「ロシュ」という製薬会社が持っているために、今回の技術を利用してタミフルを生産するにはロシュの許可が必要で、実用化に向けて話し合いが行われると言うことです。