TBS、健康被害で社内処分

2006年5月6日に東京放送・TBS系列で放送されたバラエティー番組「ぴーかんバディ!」で紹介された白いんげん豆を利用したダイエット方法を実践した人が122人が入院した問題で、TBSでは社内処分を発表しました。なお、番組は継続されると言うことです。

  • 井上弘社長
    • 1カ月分の報酬の30%を自主返上
  • 城所賢一郎取締役
    • 報酬1カ月分、減俸20%
  • 石原俊爾取締役
    • 報酬1カ月分、減俸20%
  • 編成制作本部担当局長
    • 出勤停止3日
  • 担当部長
    • 出勤停止3日
  • プロデューサー
    • 出勤停止3日
  • チーフディレクター
    • 出勤停止2日

井上弘社長「厳粛に受け止めている。二度とこういうことのないよう周知徹底を図る」(22日の定例記者会見)

この問題は、TBSが放送した「ぴーかんバディ!」という番組で白インゲン豆に含まれる『ファセオラミン』という成分が糖質の吸収を阻害しダイエットに効果があると紹介した際に、紹介されたインゲン豆の調理方法に問題があったものです。
具体的には、番組では白インゲン豆の『大福豆』という品種を利用した場合に、生豆をあらかじめ熱してある1800Wの電熱器で3分間炒る方法を取ったと言うことですが、一部の品種(検証では『白花豆』という品種を例に出していました)では、少なくとも5分間炒らなければ食中毒の原因になる物質「レクチン」が多量に含まれるために、下痢や嘔吐の原因になるというものです。番組内では利用した品種や調理方法に具体的な言及はなく、ただ「白インゲン豆を3分間炒る」とだけ紹介されました。
このダイエット法を実践した人で体調を崩したとTBSに電話やメールで問い合わせた人は2006年6月18日現在で1149件に上り、そのうち入院されたケースは122件だということです。