富田メモに対するブログでの反応

ぷちナショナリズム天皇抜きの靖国派が増えているな…という印象。ネット右翼やネット保守も増えていますし、こんなものでしょうか。概ね方向性が見えてきたので、まとめてみます。

  • 富田メモの真偽に疑問を呈する
    • ●主流●模造されたのではないか。
      • なぜ手帳に貼り付けてあったのか?(手帳に直接書いていないのか)
      • 話され方が普段の昭和天皇とは異なるのではないか?
  • ◎準主流◎皇族の意見を余り大きく報道しないマスコミが、昭和天皇の発言を大々的に報道するのはおかしい
  • 富田メモに驚くべきではない
    • 以前から、昭和天皇A級戦犯の合祀に否定的だったのは分かっていた
    • A級戦犯といっても、一部の人に不快感を持っていただけである
  • (少数派)天皇陛下がなんと言おうと関係ない
  • (少数派)天皇陛下のおっしゃるとおり、分祀すべきだ。

今回の問題を複雑にしているのは、A級戦犯云々ではなく、首相の靖国参拝にフォーカスがあっているということです。中国や韓国が「A級戦犯が祀られている靖国神社に首相が参拝することは軍国主義を美化するものだ」として批判していることが外交問題化していますが、最近の保守層は東京裁判は無効な裁判でありA級戦犯は、そもそも存在しないというスタンスを取ってきました。仮にA級戦犯分祀を認めることになれば、東京裁判を認めることになり、ひいては中国や韓国の主張をも認めることになりかねません。今回の件で言えば、靖国神社は端的に言って天皇戦没者のための神社でありますから、天皇A級戦犯は祀るべきではないと考えていたなら、戦没者遺族や神社側なども祀らなくてもいいかな…という方向に流れてよさそうなものです。小泉純一郎首相もA級戦犯のために靖国神社に参拝するのではないと言っていますし、日本政府は東京裁判の結果(A級戦犯などの判決)を受け入れています。しかし、A級戦犯を認めないとする最近の保守層のスタンスに加えて、一部の保守層では天皇を崇拝しない動きが見られます。つまり、首相の靖国神社参拝に中国や韓国の意向に反、独自の立場を貫く姿勢が格好いい…というイメージを持っているわけです。
A級戦犯分祀については、A級戦犯はないとする意見や、靖国神社の「分祀は不可能」という主張を紹介しているブログがある一方、一部のA級戦犯は祀られるべきではないとする意見、A級戦犯自体は祀らなくてよいのではないかとする意見がありました。A級戦犯に対し、特別な思い入れがある人は、それほど多くないように見えました。意見がまとまる頃には、靖国神社の判断や、政治的な判断もされることでしょう。
東京裁判極東国際軍事裁判)が問題のある裁判だったことは否定しませんし、中国や韓国におもねる必要も無いとは思いますが、まともな議論を避ける風潮は、いかがなものかと。保守思想の高まりが小泉さんと一緒に消えてしまいそう。