靖国神社にまつわる問題についての個人的な考え

富田メモに、昭和天皇靖国神社A級戦犯に合祀されたこと対し不快感を持っていたと書かれていたことが明らかになり、ちょっとした話題になっています。当ブログでも適当なことを書いてみました。ここで自分の個人的な考えを端的にまとめてみます。

  • A級戦犯合祀問題
    • 基本的には、靖国神社戦没者遺族の判断で決める問題だと思う
    • 天皇の意見や諸外国との関係が、判断に影響を与えることがあっても、仕方ないと思う
    • 政治の介入は適切ではないと思う
  • 首相の靖国神社参拝問題
    • 政教分離は必要だと思う
    • 首相の「慰霊をしたい」という気持ちは分かるが、靖国神社公式参拝政教分離に反している可能性が高く適当ではないと思う
    • 私的参拝には問題はないと思う(公私を明らかにせず参拝を続け、後に私的参拝だといった小泉首相の対応は、ちょっと寂しく思った)
    • 中国や韓国におもねる必要はないと思うが、いたずらに関係を悪化させるのは日本の国益に反すると思う
  • 外国人の合祀問題
    • 合祀してしまったものは仕方がないと思う
    • 宗教上の問題で簡単に意見は言えないが、遺族がかわいそうなので、何とかならないかと思う
  • 新しい追悼施設について
    • 国として慰霊するためには無宗教の施設が必要であると思う
    • 靖国神社の存在を否定するものではなく反対される理由が分からない

ところで、A級戦犯のAは、罪の重さを表しているわけではなく、B級戦犯C級戦犯より罪が重いわけではない、と言われていますが、極東国際軍事裁判東京裁判)ではイの一番に上げられて、一番重い戦争犯罪とされておりました。極東国際軍事裁判の是非はともかくとして、A級戦犯が一番重い罪だったことには変わりないです。ちなみに、B級は通例の戦争犯罪(交戦法規違反)、C級は人道に対する罪(謀殺、大量殺人、奴隷化、捕虜の虐待、追放その他)です。戦犯(戦争犯罪)として、現在どの罪が一番重いのかは存じませんし、繰り返しますが極東国際軍事裁判の正当性を訴えたいわけではありませんが、「A級戦犯のAは罪の重さを表すことはないからA級戦犯は悪くない」みたいな主張は変です。