内閣官房、サイバーテロ対策室設置へ

日経新聞の報道によりますと、政府は内閣官房の情報セキュリティセンターの下に「緊急対策室/GSOC(仮称)」を設け、官民の専門家20人を常駐させるということです。来年度予算への概算要求は12億1000万円。全省庁へのサイバー攻撃を防ぐために24時間体制で監視を行うということです。
日本の各省庁が提供するWEBサイトでは過去に何回か改竄の被害に遭っていますし、警察や自衛隊関係者が利用するパソコンからWinnyなどのファイル共有ソフトを介して情報が漏れ出す事故も何度か起きています。テロ*1は暴力などの脅威を用いて対象を威嚇する行為で、「サイバーテロ」と呼ばれるものは過去一度も起きていないわけですが、警察には平成13年、警視庁にサイバーテロ対策技術室(通称:サイバーフォースセンター)を設置され、平成17年4月25日には内閣官房内に情報セキュリティセンターが設置されるなど対策が進んでいます。

12億円という金額は疑問ですし、どれ程の効果があるのかも分かりませんが、将来的には必要となる機関でしょうし、せいぜい頑張ってください。
ところでNHKの報道によると、昨夜8時31分から11時52分までの3時間21分間、警視庁と国家公安委員会のWEBサーバーにDos攻撃が加えられたらしいということです。2万アクセス/分だったとか。警視庁はともかく、国家公安委員会のWEBサイトなんて、日に何件もアクセスがないでしょうに実害は無かったと思いますが、いったい何の目的が。

*1:テロルの略