君が代の「君」は「天皇」―政府見解

東京都の教職員が国歌斉唱の際に歌わなかったとして処分された問題について、「君が代」の「君」の解釈について政府として見解を示せば、問題が収縮するのではないかと考え調べてみたのですが、日本政府の見解によれば、「君が代」の「君」は「天皇陛下」を意味するそうです。

君が代」は平安時代初期の勅撰和歌集である「古今和歌集」にある「わが君は千代に八千代にさざれ石のいはほとなりてこけのむすまで(「古今集−七」)」という長寿祝福の歌でした。後の世で「わが君は」が「君が代は」に変わりつつも、浄瑠璃などで用いられて大衆に普及しました。現在の曲がついたのは1880年天皇陛下を祝する楽譜として作られ、1890年の教育勅語発布以後、国定教科書などで天皇の繁栄を祈る歌として普及がなされました。戦後しばらくは、新憲法の精神に反するとして歌われなくなっていましたが、1958年の学習指導要領にて「斉唱するのが望ましい」とされ、1977年には国歌として教えることが規定されました。1999年8月9日には「国旗及び国歌に関する法律」が成立、1999年8月13日に公布・施行され、「君が代」は初めて日本の正式な国歌となりました。
今までは、明確な解釈は存在しないと思いこんでいたのですが―――。