EudoraがThunderbirdでオープンソース化

メールクライアントソフト(メーラー)老舗のEudoraオープンソース化され、無料で提供されることになりました。アメリカのQUALCOMMが2006年10月11日に発表したもので、現在オープンソースとして開発されているMozilla財団の「Mozilla Thunderbird」と同じ技術を利用して開発が行われることになるということです。
Eudoraは1988年にアメリカの学校で研究の一環として開発され、1991年にQUALCOMMが買い取り販売したソフトで、WindowsMacintoshで広く利用されてきました。日本でも代理店を通じて販売されており、2002年2月からはlivedoorが日本語版の開発と販売を行ってきました。livedoor証券取引法違反事件を起こした後、2006年7月14日からはソニック・ソルーションズがEudoraの最新盤を販売していました。ソニック・ソルーションズでは日本での販売について、今後も販売とサポートを続けていくとしています。

ちなみに、livedoor証券取引法違反事件にからんで、国会で民主党の議員が、与党自民党武部勤幹事長の次男宛にlivedoor堀江貴文社長(当時)が不透明な資金の送金を指示したとされる、いわゆる「堀江メール」はプリントの書式などからEudoraを利用して作られたと考えられています。※なお「堀江メール」は偽物であり、指摘した永田寿康議員は責任を取って辞職しました。

ちなみに、Mozilla Thunderbirdは、オープンソースメーラーで、迷惑メールの振り分け機能などが搭載されています。同財団のブラウザ「Firefox」の姉妹品に当たります。



ちなみに、自分の愛用はジャストシステムの“Shuriken”。メールの表示が早いのが特徴です。EudoraThunderbirdも利用してみたのですが、いまいちしっくり来ませんでした。特にThunderbirdはメールが表示されるまでに時間がかかりすぎ。高嶺の花だったEudoraですが、今後どうなるのでしょう。オープンソース化は悪いことだとは思いませんが。