イラクで連続爆破、犠牲者150人近く

イラク戦争後治安の悪い状態が続いているイラクですが、昨日2006年11月23日にイスラムシーア派を狙ったテロ事件と思われる爆発で150人近くが犠牲になった模様です。
報道によりますと、イラクの首都バグダッドイスラムシーア派住民が住んでいる地域で、少なくとも6台の自動車が爆発する事件が起きました。この爆発で現在までに145人の死亡が確認されたということです。また、シーア派住民によるスンニ派住人への報復事件も起きているということで、首都全域に外出禁止令が出されたということです。
イラクでは1日に約100名が殺害されており、治安は悪化の一途をたどっているということです。
西側の主要マスコミによって報じられた民間人の犠牲者数をカウントしている「Iraq Body Count」では、最大で52,863人が死亡したとしています。実際には、この数倍の犠牲者が出ているものとみられます。イラクのシャンマリ保健相は2006年10月9日に「イラク戦争開戦後に死亡したイラク人が少なくとも推計15万人に上る(民間人・警官・拉致された遺体を含む)」と表明。2006年10月11日にイギリスの有力医学誌ランセット(電子版)で発表されたアメリカのジョンズ・ホプキンス大医学部のギルバート・バーンハム教授らが行った調査に基づく推計によれば、イラク人の死者数は65万5000人に上るということです。正確な数値は集計されていないので不明です。
日本時間の24日夜には、犠牲者が200人を超えたと報道されています。NHKの報道では、今回の爆破事件は「一度のテロとしてはイラク戦争以来最悪」だということです。