東京都「マイナスイオン商品」を検証

2006年11月27日、東京都の生活文化局はマイナスイオンの効果を謳った商品について検証したという内容の文書を報道発表資料として都のWEBサイトに掲載しました。文書によりますと、インターネットでマイナスイオンの効果で「ホコリや花粉を除去する」「疲労を回復させる」などと謳った寝具やアクセサリーを販売していた8件のケースについて、事業者から「表示の客観的根拠等に関する報告の徴収」を行った上で、専門家の助言を受けつつ科学的視点から検証を行ったということです。その結果、マイナスイオンの発生量は客観的に実証されたものとは認められず、また、マイナスイオンの効果についても「関連性が不明確であり、これら表示内容は、実証された客観的な根拠に基づくものとは認められなかった。」と結論づけています。その上で、事業者に対し景品表示法の遵守について指導し、通信販売や訪問販売の関係業界に対しても表示の適正化等について要請したということです。また、消費者に次のようにアドバイスしています。

東京都庁のWEBサイトより引用)
 今回調査・検証した「マイナスイオン商品」の効果・性能に関する表示は、一見、科学的な根拠に基づくかのように見えても、実際には客観的事実に基づくものとは認められないものでした。
 「マイナスイオン商品」ばかりではなく、一見、科学的な根拠に基づくかのような表示が多く見受けられますが、事業者からの情報だけをうのみにせず、多角的に情報を収集したり、東京都消費生活総合センターに相談するなどして、商品やサービスを合理的に選ぶようにしましょう。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/11/20gbr500.htm
ちなみに、検証の対象となった商品の一覧。

商品名 発生源
布団A トルマリン
布団B トルマリンの混合物
カード トルマリン
ネックレス 不明
空気洗浄機 レナード効果
ネックレス トルマリンの混合物
ブレスレット ゲルマニウム
矯正ベルト トルマリン