ブッシュ米大統領、イラク政策の誤りを認める

アメリカのジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領は、アメリカ時間の2007年1月10日夜(日本時間の11日午前)に全米向けのテレビ演説を約20分間行いました。ブッシュ大統領はその中で、「イラクの現状はアメリカ国民にとってもわたしにとっても受け入れられるものではない。失敗の責任はわたしにある」(NHKの報道より引用)とし、イラクへ2万人余りの兵力の増派を行うと発表しました。
同時にイランやシリアがイラクの治安悪化に関与しているとして強く批判しました。アメリカの議会では超党派の「イラク研究グループ」(ISG)がイランやシリアとの直接対話を政策勧告していますが、全く無視された形です。
一方、緊急世論調査では多くのアメリカ人はイラクへの米兵増派について、支持する:36%、反対する:61%という結果になっています。先のアメリ中間選挙で議会多数派となった民主党(野党)は兵力の増強を阻止する動きに出ているということです。