タミフル服用後の異常行動

タミフル服用後に死亡した例は54例、そのうち異常行動を起こして死亡した例は3例だということです。最近の日本ではインフルエンザと診断されると、ほぼ必ずタミフルが処方されており、仮に異常行動がタミフルの副作用であるとしても、異常行動が起こる確率は非常に低いと思われます。ただし、確率が低くともタミフルの副作用で異常行動が起きているとすれば、何らかの対策は必要でしょう。
しかし、もともとインフルエンザが発症した段階で異常行動を起こす事例は多く報告され、インフルエンザ脳症ともなれば、しばしば異常行動を起こすとされています。インフルエンザ脳症は死亡率が高く後遺症も残る恐ろしい病気です。
タミフルインフルエンザ脳症が防げるかは分かっていませんが、インフルエンザ(特にA型)に対する効き目は強力で特効薬とさえ言われています。どういう対応が適当でしょうか。
タミフルによる異常死・異常行動があるとしている団体がWEBで公開している文書によれば、タミフル服用後の異状は最初に服用したときのみに見られる症状だとしています。また異常行動を起こしたのは10代の子どものみです。子どもに服用させるのが心配であれば、様子を見ていられる場所で服用させるとよいでしょう。また、タミフルは症状が発症してから十数時間以内に服用しなければ効果がありません。「明日、まだ調子が悪かったら飲ませよう」みたいな事を考えるのでしたら、飲ませないようにしたほうがいいかもしれません。耐性ウイルスが出現するかも知れませんし。