急患搬送中の陸自ヘリ・徳之島の天城岳北側に墜落4人死亡

2007年3月30日夜11時過ぎに、胸部大動脈瘤破裂で手術が必要な70代の女性を沖縄県八重瀬町の病院に輸送するため自衛隊員4人を乗せ鹿児島県徳之島の徳之島空港に向かっていた陸上自衛隊第101飛行隊/陸上自衛隊第1混成団の大型輸送用ヘリコプターCH47が、徳之島の天城岳(標高533メートル)に墜落炎上しました。事故当時は霧が深く、ヘリは病院近くの徳之島総合グラウンドに着陸する予定でしたが、徳之島空港に目的地を変更していました。11時15分頃から地元住民から警察や消防に「爆発音がした」「山中に炎が見える」などの通報が相次いだと言うことです。
2007年3月31日朝、機体の残骸が見つかり乗員4人とみられる遺体が収容されました。患者の女性は海上自衛隊鹿屋航空基地のヘリで輸送されたと言うことです。
陸上自衛隊第101飛行隊は年間約300回出動し、1972年の部隊発足以降約7600人の患者を運んでいるということです。急患搬送中に陸上自衛隊第1混成団所属機死亡事故を起こしたのは1990年2月以来2件目だということです。CH47は最新の航法装置を搭載しており、日本で墜落したのは初めてだと言うことです。

  • 2007年3月30日午後9時8分 急患搬送の要請
  • 2007年3月30日午後9時49分 那覇空港を離陸
  • 2007年3月30日午後11時 着陸地の変更を伝える
  • 2007年3月30日午後11時6分 ヘリの機影がレーダーから消える
  • 2007年3月30日午後11時23分 現地消防署員が山中での炎上を確認

徳之島病院

天城岳

徳之島空港

機長・副機長ともベテランであったと言うことです。事故の原因は分かっていません。