「Macromedia FreeHand」開発終了

1987年1月に販売されて以来ドローソフトの事実上の標準となっているAdobe Illustratorのライバルとして有名な「FreeHand」の開発が終了することになりました。Free HandはAltsysで開発され1988年からAldusが販売を開始したドローソフトです。1994年にAldusがAdobeに買収された際にAltsysの元に戻り、その後AltsysごとMacromediaに買収されたと言うことです(blog.鶯梭庵より)。2005年にMacromediaごとAdobeに買収されましたが、開発は中断されており、2007年5月16日、Adobeの公式ブログで開発の終了が宣言されました。

日本語版としては2003年2月25日に発表され2003年3月25日に販売が開始された「FreeHand MX日本語版」が最終バージョンになりました。
同様に存続の危機に瀕しているソフトウェアとしてはWEBサイトオーサリングツールの「Adobe GoLive」があります。こちらは1999年にAdobeGoLive Systems社を買収した際に一緒に買収した「CyberStudio」というソフトが元になっているのですが、Macromedia Dreamweaverと競合しておりAdobeではMacromedia Dreamweaver(現Adobe Dreamweaver)への移行を促しています。
既に開発が終了した(と思われる)Adobeのソフトとしては、ページレイアウトソフトの「Adobe PageMaker」があります。こちらも元はAldusの製品でした。最新版は2001年11月リリースの7.0です。こちらは新規に開発されたInDesignに移行しました。
Adobeはソフトウェアの浪費が激しい会社のように思えます。

*1:Macromediaを含めて製品名です