松岡農林水産大臣が自殺

2007年5月28日午後2時に松岡利勝農林水産大臣(62歳)の死亡が確認されました。日本テレビが午後2時19分頃にニュース速報を入れ、NHKは午後2時20分に臨時ニュースに切り替わりましたが数分で通常番組に戻りました。日本テレビでは午後1時40分頃から、「午後は○○おもいッきりテレビ」のニュースコーナーから、ワイドショー「ザ・ワイド」に移り、午後2時28分までこの問題について報じました。

午後2時45分頃、塩崎恭久官房長官が記者会見で松岡利勝農林水産大臣の死亡が確認されたと発表しました。

塩崎恭久官房長官「大変残念なお知らせをしなくてはいけません。松岡利勝農林水産大臣におかれましては、本日、午後2時、治療中に病院でお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈り申し上げ、奥様を始めご家族の皆様方に心からお悔やみを申し上げたいと思います。とりあえず以上のご報告でございます。」(首相官邸のWEBサイトより)

午後4時のNHKのニュースでは、松岡農水相はパジャマ姿で、部屋から遺書が見つかったと報じています。

安倍晋三内閣総理大臣「大変残念です。慚愧に堪えない思いです。松岡農林水産大臣のご冥福を心からお祈り申し上げたいと思いますし、残された奥様をはじめご遺族の皆様に…」「安らかなお顔でした。」「中国向けの米の輸出に道を開いてくれましたし、本当に専門知識を活かして一生懸命やっていただいた」
自民党中川秀直幹事長「残念だ。1つの衝撃だ。国民の信頼を回復するためにも、これを乗り越えて、なすべきことをしっかりしていかないといけない。わたしたちとしては、松岡大臣が言っていたように、政治資金を適正に処理していたと思うが、きちんと説明責任を果たしてもらいたかった」(NHK
民主党鳩山由紀夫幹事長「たいへん驚いている。このようなことになって残念だし心からごめい福をお祈り申し上げたい。松岡農林水産大臣が、ここまで追い込まれた原因はわかっていないが、大事なことは、政治とカネの問題で国民の信頼を回復するため、ひとりひとりの政治家がどう行動すべきか、与野党を超えて、真剣に悩み、答えを出すことだ」(NHK
公明党北側一雄幹事長「突然のことでびっくりしており、非常に残念としか言いようがない。心からお悔やみを申し上げたい。今は、農林水産行政に停滞がないようにしなければならない」(NHK
共産党市田忠義書記局長「現職の閣僚が自殺したのは、日本の政治史の中でも初めてのことではないか。心からごめい福をお祈りしたい。ただ、松岡農林水産大臣は、あれだけさまざまな問題で疑惑をかけられていたので、本来、事実を国民に明らかにするのが政治家の取るべき態度ではなかったのか。また、一貫してかばい続けた安倍総理大臣も、任命責任者としての責任がある」(NHK
社民党福島瑞穂党首「亡くなったと聞いて驚いている。心からごめい福をお祈りしたい。ただ、松岡大臣をめぐる問題点は、何ら明らかになっておらず、こうなる前に、説明責任を尽くしてもらいたかった。また、一連の問題で、松岡大臣に説明を指示しなかった安倍総理大臣の責任も重い」(NHK
国民新党亀井久興幹事長「突然のことで驚いている。お気の毒としか言いようがなく、よほど追いつめられた結果だと思う。ただ、こういう行動をとるのではなく、やはり政治家として、国民の前で疑惑について説明してほしかった。政治とカネの問題について、国民が関心を失うことはありえず、安倍総理大臣の任命責任も当然あると思う」(NHK
石原慎太郎東京都知事「死をもって償うという点で、彼もサムライだった」(民放のインタビューで)

松岡利勝農林水産大臣の代理に若林正俊環境大臣が当てられることになりました。

報道によれば現職の閣僚が自殺で死亡したのは戦後初めて、自殺で亡くなった衆院議員は過去5人いるということです。



Wikipediaでは死亡が確認される前に、松岡議員が本日死亡したと記事が書き換えられていました。その後修正され、現在記事は半保護状態になっていますが、…とんでもないことです。

ナントカ還元水」のパロディサイトも更新されていました。