Microsoft、Xbox360の修理に11億ドルを見込む

2007年7月5日、ソフトウェア最大手のアメリカのソフトウェアメーカーMicrosoftは、同社が販売する家庭用据え置き型ゲーム機Xbox360」について、「本体前面のリングライトが 3 つ赤く点滅するエラーメッセージが表示された場合」、メーカー保証の1年ではなく、3年間の保証を行うと発表しました。
Xbox360は2005年11月22日(日本では2005年12月10日)に発売されたDVDメディアを利用したゲーム機です。CPUにはIBM PowerPCカスタム 3.2GHz(対称型3コア)を搭載、GPUにはATI RADEON R500ベースのカスタムグラフィックプロセッサを搭載し、毎秒5億トライアングルのポリゴン描画能力を持ちます。DVDが視聴できるほか、ネットワーク機能も標準で搭載しています。2006年末自体で世界での販売台数は1040万台、日本国内においては2007年6月10日時点で約40万台が販売されていると言うことです。(ちなみに2006年11月19日から発売が開始されている任天堂Wiiは2007年3月時点で全世界で584万台、日本では200万台の売上。ソニー・コンピュータエンタテインメントプレイステーション3は2006年11月11日から販売が開始されていて、2007年5月16日時点で全世界で店頭出荷360万台)
さて、そのXbox360ですが、発売当初からゲームが途中で停止する問題が指摘されていました。特に赤いランプが3つ点灯するタイプの不具合では、完全に動作不能になり、メーカーが修理しなければ利用できなくなるそうです。Microsoftでは、この不具合で過去に有償で修理を行った人に対しても修理代金を返還するということです。この問題でMicrosoftは10億5000万ドル〜11億5000万ドルの特別損失を見込んでいると言うことです。現在のレート($1=\123.270000)で日本円に換算すると、1294億3350万0000〜1417億6050万0000円になります。