新潟で深度6強の地震

2007年7月16日午前10時13分頃、新潟県中越沖にてマグニチュード6.6(推定)の地震がありました。飯綱町芋川で震度6強を観測。気象庁は10時14分に新潟県津波注意報を発表し、10時39分に佐渡市鷲崎で微弱な津波を観測しましたが、11時20分に解除されました。10時34分頃と10時52分頃に震度3を観測する余震が起きています。
柏崎刈羽原子力発電所3号機の主変圧器で火災があり黒煙が上がりましたが、放射線放射性物質漏れ(いわゆる放射能漏れ)などの影響はないようです。柏崎刈羽原発東京電力原子力発電所で、1号機から7号機が稼働中です。規模は世界最大。3号機は110万キロワットの沸騰水型軽水炉 (BWR)で、1993年8月11日に運転が開始されました。変圧器は原子炉のある建物の外に隣接して設置されており、絶縁用の油が漏れて燃えていると言うことです。中継の映像では火の勢いは強くなく、現在の所、重大な影響はなさそうです。12時00分頃に火は消し止められたということです。

住宅など十数棟が倒壊し、数人のけが人が出ている模様です。
12時00分を持って地震の情報が更新され、マグニチュードが6.8、震源の深さは6.8となりました。震源は北緯 37度33.4分、東経138度36.5分です。気象庁では12時過ぎから記者会見を開いています。
震源

1時37分にNHKが報じたところによりますと、80代の女性2人の死亡が確認されたということです。治療を受けたけが人は100人を超えています。
NTTは災害伝言ダイヤルを開設しています。使用方法はこちらのページをご覧下さい。

午後3時頃には確認された死者が4人に上り、治療を受けた人は200人を超えました。午後3時37分には震度6弱の余震を観測しました。



2007年7月18日現在、犠牲者9人、治療を受けたけが人は1,000人を超えました。また、柏崎刈羽原子力発電所では地震直後に隣接する変圧器で火災が発生し、消火設備の問題で2時間以上も燃え続けた問題を始め、使用済み燃料を貯蔵するプールから放射性物質を含んだ水が溢れて海に流れ出したり、排気筒から放射性物質が検出されたり、低レベルの廃棄物(作業用の衣服等)を貯蔵しているドラム缶100本余りが倒れているのが見つかるなど、50件以上のトラブルが確認されており、新潟県柏崎市では消防法に基づく緊急使用停止命令を出し原子炉の運転を停止させました。