H2Aロケット13号機、打ち上げ成功

三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構JAXA)は、2007年9月14日午前10時31分1秒に、鹿児島県種子島にある種子島宇宙センターから月周回衛星「SELENE(愛称:かぐや)」を搭載したH2Aロケット13号機を打ち上げ、無事にSELENEを所定の軌道に投入することに成功しました。H2Aロケットの打ち上げは、今回初めて民間の三菱重工業に移管されました。三菱重工業H2Aロケットの製造元です。
SELENEは、今後約30日かけて月の周回軌道に投入され、12月頃から1年間程度、観測を行うことになっています。SELENEは月を周回しつつ、15種類の観測装置を利用して、月表面の岩石の組成や、地形、電磁場や重力場などを観測します。観測結果は、月の成り立ちの解明や、資源の調査、将来月面基地を作る際のデータなどとして利用される予定です。
おまけ的な機能としては、月の影から地球が現れる様子をNHKが開発したハイビジョンカメラで撮影することになっているほか、公募された41万人の名前とメッセージが貼り付けられています。このメッセージ、16cm×28cmのシート2枚に1文字が7/1,000,000mmという細かさで書かれています。