年金記録の統合作業に関するニュース

1997年1月に導入された基礎年金番号へ、国民年金や厚生年金などの年金番号を統合する作業が未だ完了せず、5,000万件近くの記録が宙づりになり、うち約2,000万件の記録について統合処理が困難であることが発覚したニュースの続きです。

政府は昨年12月から、統合されていない記録の持ち主と見られる人に対し「ねんきん特別便」を発送しています。「ねんきん特別便」には、統合されていない記録の持ち主とされる人の、現時点で統合されている年金保険料の納付状況が記載されており、「ねんきん特別便」に記載されていない記録=統合されていない記録がある場合には、社会保険庁に届け出ることで記録が統合される仕組みです。
年金記録を管理する社会保険庁は2008年1月18日、2008年1月7日現在の「ねんきん特別便」の回答状況について発表しました。それによりますと、48万1700人に「ねんきん特別便」を発送し、回答があったのは16万6900人、うち訂正があったのは2万1074人だったということです。まだ回答していない人はいるものの、年金記録の統合に成功した人は「ねんきん特別便」が送られた人の4%だということになります。(「ねんきん特別便」により、実際に記録の統合に至った人は、全体の0.04%。)
年金記録の統合は、前途多難なようです。