中国・四川省でマグニチュード7.8の地震

2008年5月12日午後3時28分頃(現地時間の2時28分頃)、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州ブンセン県(北緯31度、東経103.4度)付近を震源とする、マグニチュード7.8(四川省地震局・アメリカ地質調査所などの発表による)の地震が発生しました。震源の深さは約10kmと推定され、中国国営の新華社通信によると107人が死亡したということです。また、四川省都江堰市の聚源中学校が倒壊し900人が生き埋めになっているということです。この地震を受けて中国の温家宝首相は四川省の中心都市・成都へ移動、被災地に向かっています。胡錦涛国家主席の指示で救援活動の陣頭指揮に当たるそうです。
ところで、四川の地震から7分後の3時35分に中国の首都・北京を震源とするマグニチュード3.9の地震が発生していましたが、夜の報道まで四川の地震と同じ地震であると伝えられていました。四川の地震との関係は不明です。その後、北京の揺れは四川の地震の長周期振動ではないかという報道がありました。
新華社通信によると、2008年5月12日午後10時現在で死者は7651人に達したと、温家宝首相が責任者を務める地震対策救援指揮部が明らかにしたということです。また、四川省の化学工場で数百人が生き埋めになり、液化アンモニウム80トンが漏れていると言うことです。上海証券取引所では四川省重慶市の45社について、対象企業が公告を掲載するまで売買を停止することになりました。一時、四川のメディアが9万人が生き埋めになっているとしていましたが、9千人の誤りでした。



中国地震局は2008年5月18日、四川大地震マグニチュードを8.0に修正しました。中国政府は2008年5月20日正午までに、確認された死者数が3万4073人、負傷者数が24万4108人であると発表しました。四川省政府によると、5260人余りが生き埋めになっているということです。