Justsystemがソフトウェアの月額課金制を導入、まずはATOKから

2008年6月18日、日本語入力システム「ATOK」や国産ワープロソフト「一太郎」で有名なJustsystemは、2008年9月2日よりソフトウェアの月額課金制を導入すると発表しました。「ATOK for Windows」を月額300円で利用できると言うことです。



Justsystem社の主要ソフトは、ほぼ毎年ペースで新バージョンが出るために、なかなかバージョンアップのタイミングが掴みづらかったりしたのですが、(それでずるずると古いバージョンを使用していたり)月額課金制だと常に最新のバージョンが利用できると言うことで、便利そうですね。価格も月300円ということで年換算で3,600円。通常価格は8,000円で、バージョンアップが5,250円ですから、毎年買い換えるよりは安く、2年に1度買い換えるよりは高くなります。う〜ん、際どい価格設定。
ATOKは変換精度が高く、携帯電話やゲーム機(WiiPS3)の日本語入力システムとしても広く採用されています。月々300円で利用できるのは間違いなくお得ではあるのですが、後一押し欲しいような気もします。他のソフトでも月額課金制の導入を検討すると言うことなので、セットにして割安にするとかいうことも検討してもらいたいですね。

定額制のソフトウェア提供としては、フォント業界が積極的に導入を図っています。プロ向けフォントは、1書体が数万円するので、全部揃えるとなると数百万〜数千万円かかるのですが、定額サービスでは年に5万円程度で導入できると言うことで(但し機器ごとに契約が必要)採用が広がっています。セキュリティーソフトも、有効期限を設けて契約更新を求めるので、実質的には定額制ですね。今後は他のソフトウェアでも月額制や年額制が増えていくのでしょうか。