福田康夫元官房長官、自民党総裁選に立候補せず

2006年7月21日、元官房長官福田康夫衆議院議員は、所属する自由民主党森派会長の森喜朗前首相に対し、総裁選挙に出馬しない方針であると伝えたと言うことです。与党・自由民主党自民党)の総裁は、内閣総理大臣・日本国首相を兼任するのが普通で、2006年9月に行われる次の自民党総裁選挙では、麻生太郎外務大臣谷垣禎一財務大臣福田康夫官房長官安倍晋三官房長官の4人が「麻垣康三」の愛称で、現在の小泉純一郎総理の次の総理大臣、いわゆる「ポスト小泉」として目されていました。
この中で特に有力とされてきた安倍晋三官房長官が中国や韓国に対して強硬な姿勢を取っているのに対し、冷え込んだ日中・日韓関係を心配して福田康夫官房長官を押す声もありました。福田氏は70歳になり立候補しない理由は高齢だとする一方、靖国神社の首相参拝問題を巡り国論が二分することを避けたいという考えもあったようです。
安倍晋三官房長官は51歳。福田氏が小泉総理の靖国神社参拝やアジア外交に批判的な立場を取り、(表向きは年金未払い問題の責任を取る形で)小泉内閣を去ったのに対し、安倍晋三官房長官靖国神社参拝を強く支持、小泉総理も次期首相として期待しているのではないかと思います。

図書館で本を借りる小学生、過去最高

報道によりますと、少子化にも関わらず、小学生が図書館で本を借りた冊数は2004年度に過去最高を記録したと言うことです。

  • 【毎日】<図書館>小学生は本が大好き…貸し出し過去最高 04年度
  • 【東京】小学生、読書好きに?
  • 【読売】小学生が図書館から借りた本、過去最高の年18・7冊
  • 【朝日】小学生が図書館で借りた本、過去最多の1人18.7冊
  • 【日経】小学生1人、年18.7冊・04年度図書館貸し出し、過去最高
  • 【産経】図書館の貸出冊数、過去最高 利便性向上などで

文部科学省17年度社会教育調査(中間報告)の数字によるとのこと。ちなみに、この調査は1955年から行われていると言うことなので、グラフ化してみると面白いと思う。文部科学省の担当者の話の表記が新聞ごとにちょっと違うのが笑える。

  • 【毎日】「活字離れが指摘される中で、総合的な学習や理科、社会の授業で与えられた課題に本を使って調べる学習に加え朝の読書、図書館との連携など学校現場の取り組みが功を奏しているのではないか」(文部科学省生涯学習政策局調査企画課)
  • 【東京】「全校一斉の『朝読書』など、学校での読書指導強化が活字離れの食い止めに役立っているようだ」(文部科学省
  • 【読売】「学校現場の取り組みが、子どもの活字離れに一定の歯止めをかける効果をもたらしたのではないか」(文部科学省
  • 【朝日】「読書を進めようという学校での取り組みが反映された結果」(文部科学省
  • 【日経】「学校や図書館が子どもの読書意欲を伸ばす活動に取り組んだ成果ではないか」(調査企画課)
  • 【産経】「小学生の場合は調べもの学習が増えたためではないか」(調査企画課)

毎日新聞好きだ(笑)産経新聞は小学生の本の貸し出し数が増えたのが不服なのでしょうか。
…まぁ、今は全国的に、小学校で強制的に読書をさせる時間をとって図書館から本を借りさせて読ませているみたいですし…必ずしも本が好きになったわけではないと思いますが…でも、流行っている児童書も多いですし、面白い本が出てきたことにも貸し出し数増加の原因がありそう。

日本初のBlu-rayビデオはテレビアニメ「AIR」

美少女ゲーム原作のテレビアニメ「AIR」ですが、Blu-rayで販売されるビデオコンテンツとしては、日本で初めて発売日がアナウンスされました。発売日は11月1日ということで、それまでに他のビデオが発売される可能性はありますが、発売日がアナウンスされたのはこの作品が初めてだということです。…よりによって、美少女ゲームのアニメ…?いえ、一部では熱狂的な人気を誇っていることは確かですが…このアニメだけ見たら意味が分からなかった…。BS-iで何度か放送されていて、ハイビジョンなんでしょうけれど…画質もあまり良いとは思えなかったし…。

靖国神社にまつわる問題についての個人的な考え

富田メモに、昭和天皇靖国神社A級戦犯に合祀されたこと対し不快感を持っていたと書かれていたことが明らかになり、ちょっとした話題になっています。当ブログでも適当なことを書いてみました。ここで自分の個人的な考えを端的にまとめてみます。

  • A級戦犯合祀問題
    • 基本的には、靖国神社戦没者遺族の判断で決める問題だと思う
    • 天皇の意見や諸外国との関係が、判断に影響を与えることがあっても、仕方ないと思う
    • 政治の介入は適切ではないと思う
  • 首相の靖国神社参拝問題
    • 政教分離は必要だと思う
    • 首相の「慰霊をしたい」という気持ちは分かるが、靖国神社公式参拝政教分離に反している可能性が高く適当ではないと思う
    • 私的参拝には問題はないと思う(公私を明らかにせず参拝を続け、後に私的参拝だといった小泉首相の対応は、ちょっと寂しく思った)
    • 中国や韓国におもねる必要はないと思うが、いたずらに関係を悪化させるのは日本の国益に反すると思う
  • 外国人の合祀問題
    • 合祀してしまったものは仕方がないと思う
    • 宗教上の問題で簡単に意見は言えないが、遺族がかわいそうなので、何とかならないかと思う
  • 新しい追悼施設について
    • 国として慰霊するためには無宗教の施設が必要であると思う
    • 靖国神社の存在を否定するものではなく反対される理由が分からない

ところで、A級戦犯のAは、罪の重さを表しているわけではなく、B級戦犯C級戦犯より罪が重いわけではない、と言われていますが、極東国際軍事裁判東京裁判)ではイの一番に上げられて、一番重い戦争犯罪とされておりました。極東国際軍事裁判の是非はともかくとして、A級戦犯が一番重い罪だったことには変わりないです。ちなみに、B級は通例の戦争犯罪(交戦法規違反)、C級は人道に対する罪(謀殺、大量殺人、奴隷化、捕虜の虐待、追放その他)です。戦犯(戦争犯罪)として、現在どの罪が一番重いのかは存じませんし、繰り返しますが極東国際軍事裁判の正当性を訴えたいわけではありませんが、「A級戦犯のAは罪の重さを表すことはないからA級戦犯は悪くない」みたいな主張は変です。