日本政府、「官製ハッカー」でサイバー攻撃

朝日新聞の記事によりますと、総務省では06年度予算の概算要求に総額15億円程度を盛り込み、3年計画で企業に対するサイバー攻撃演習を行うということです。演習では、大学などで情報セキュリティーなどを研究する専門家が、演習に応募した企業のサーバーへ、抜き打ちで侵入したり、アクセスを集中させたりするということで、侵入が成功した時点で攻撃を止めるということです。記事では「大規模なネット障害に対応できる人材の増強や、防御に弱い部分をあぶり出して企業の対策作りを促すのが目的」としています。また記事では、総務省によると、米政府機関などがすでにこうした演習を実施しているとはなしているということです。

セキュリティーの訓練は、他の強盗の訓練などとは異なり専門家がいないと演習もままならず、そのための費用やリスクも少なくないために、現時点で日本の企業のセキュリティーはあってないような状況になっているのが実態です*1。わざわざ国がお金を出して演習を行ってくれるということで、ちょっと期待です♪いつぞやの、高校生のセキュリティー甲子園のように計画が途中で中止されないことを願っております。
今回の場合、"クラッカー"ではなく"ハッカー"という表現が適切なのでしょうね。

*1:そこまでひどくは無かろうが。