エジプトのシャルムエルシェイクで爆発

エジプト東部の町シャルムエルシェイクで、日本時間の2005年7月23日午前7時頃4台の自動車が爆発し、15分程後に6km離れたリゾート地でも爆発があったということです。また、観光客向けの市場でも爆発物が爆発や複数のホテルでも爆発があり、ガザラ・ガーデンホテルが完全に焼け落ちるなどの被害が出ているということです。NHKが9時頃のニュースで伝えたところでは、ロイター通信が30人が死亡し100人のけが人が出ていると伝えているということです。カイロにある日本大使館では、現時点で日本人が被害にあった情報はないということです。
時事AFP通信の08時25分の記事によると、ガザラ・ホテルの外やマリナ・シャルム・ホテルの近くでも爆発が起きているということで、警察筋では「3回ないし7回の爆発がほぼ同時に起きた。」と話していると言うことです。
報道から伝え聞く情報から察するに、観光地に対して自動車爆弾などを利用したテロ…しかもかなり計画的で大規模な同時多発テロ…が行われたと想像されますが、首謀者をはじめ原因や損害などは今のところ不明です。犯行声明が出ているなどの報道もありません。
午前10時からのNHKのテレビのニュースでは次のように伝えています。

【要約】現地警察によると現地時間1時過ぎ(日本時間の午前7時過ぎ)紅海に面したシナイ半島の南端のリゾート地で、スキューバダイビングの拠点都市として知られ、夏休みの観光客が多く、最近ではイスラエルパレスチナとの首脳会談が開かれるなどしているシャルムエルシェイクで1回目の爆発。15分後、最初の現場から6km離れた地区で暑さを避けるために多くの観光客が集まっていた観光客向けの市場1箇所と2つの高級ホテルで同時に爆発。ロイター通信は、いずれも車に積まれた爆弾が爆発したとみられると伝える。AP通信はガザラ・ガーデンホテルが完全に破壊された伝える。ロイターは現地救急隊の情報として、43人が死亡、イギリス人やオランダ人を含む130人余りが負傷と伝える。エジプトの治安当局では、計画的な同時多発テロの可能性を視野に捜査しているということです。外務省は法人テロ対策室の職員が現地の職員と連絡を取り、情報収集を続けるが、現時点では日本人の被害情報は無いということです。
エジプトでは最近、外国人観光客を狙ったテロが多発しており、2005年4月7日には首都カイロで旧市街の市場の自爆テロで3人が死亡20人が負傷、4月30日にも自爆テロがあり7人がけが、シナイ半島のタバでは去年10月、高級ホテルの自動車に搭載された爆弾で爆破され34人が死亡しています。

12時からのNHKのニュースでは10時からのニュースと、特に違ったことはありませんでした。

現地の知事「救出活動は続いている、重症者は飛行機で運ぶ。病院にも特別の指示を出した」
エジプトのマクラビー観光相「観光産業を狙ったもので、ロンドンのテロと同じく凶悪なものだ」