Windows vista、フォント環境を刷新

ソフトウェア最大手のアメリカのマイクロソフト社が来年発売予定の、コンシューマ向け基本ソフト(OS)であるWindows vistaですが、日本語フォント環境を一新すると発表がありました。

主な改訂内容は以下の通りです。

  • JIS X 0213:2004対応
    • 日本の事務機器メーカーである株式会社リコーと共同で、MSゴシック3書体(MSゴシック、MS Pゴシック、MS UI Gothic)とMS明朝2書体(MS 明朝MS P明朝)をJIS2004に対応させたということです。
    • 印刷標準字体を採用
      • 森鴎外の「鷗」の字や、祈祷の「禱」の字、冒涜の「瀆」の字など、ワープロやパソコンで表記の異なる148の字体を、2000年12月の国語審議会答申『表外漢字字体表』にそって制定されたJIS X 0213:2004に準拠させます。
      • 他には、「葛飾」の「葛」とか。あと、確認はしていないのですが石鹸の「鹼」とか、「嚙む」とか、「痩せる」とか、屏風の「屏」とか、濾過の「濾」とか「蝋人形」の「蠟」とか。「飴」とか「鯖」とかも?…ううう、分からない、混乱してきました。(Unicodeで対応できる分は、Unicodeで表示させてみました。)
    • 人名用漢字を採用
  • 新開発の日本語ClearTypeフォント「メイリオ(Meiryo)」搭載
    • 規則的に並んでいるRGBの各フィルターの輝度を調整することにより、液晶画面での可読性を向上させるClearType技術を利用した新しい画面表示用のフォント「メイリオ」を搭載するそうです。サンセリフ系(角ゴシック)フォントで、河野英一氏、マシュー・カーター、及び株式会社シーアンドジイがデザインを行いました。特に横組みに適した書体に仕上げたということです。

JIS X 0213:2004対応MSゴシック3書体、MS明朝2書体は、Windows XP向けにも提供される予定だということですが、メイリオは、Windows Vista向けにのみ提供される予定だということです。また、マイクロソフトでは「これらのサポートにより、日本語環境がより強化され、Windowsユーザーのエクスペリエンスが向上することを期待しています。」としています。