キプロスで飛行機が墜落し、121人が死亡

…と、何もないまま月日が過ぎればよいものを。
日本時間の今日夕方頃(現地時間の12時20分頃)、ギリシア共和国の首都アテネの北約40キロ、マラソン発祥の地として有名なマラトンの北で、沿岸都市カラモス近くの「カラモス」と呼ばれる場所の山間部に乗員6名、乗客115名を乗せたキプロス共和国の民間航空会社ヘリオス航空のキプロスのラルナカ発アテネ行(アテナで経由後チェコプラハ行)の522便旅客機ボーイング737型機が墜落したということです。乗客は全員キプロス人だということですが、共同通信では23時までに全員が死亡したとする記事を出しています。
報道によると、事故を起こした旅客機がキプロス空港管制塔「空調設備が悪い」という連絡した後に交信が途絶したため、ギリシャからF16戦闘機が緊急発進してコックピットの様子を観察した所、副操縦士は伏せっており、機長の姿は確認できなかったということです。その後、自動操縦で飛んでいたと思われる飛行機は急降下し墜落に至ったと言うことです。F16のパイロットが墜落した機体を発見したということです。

ギリシャ国防省など『同機は空港管制塔に「機内の温度が急低下している」と連絡した後、交信を絶った』(読売新聞)
キプロスの空港当局者「操縦室の気圧が低下し、パイロットが意識を失ったとみられる」ハイジャックを示す形跡はないという。(共同通信
アテネのテレビ『墜落機がギリシャ領空に入る前、パイロットから「空調システムが悪い」との連絡がキプロスの空港管制塔にあった。』(共同通信
AFP通信『ギリシャ政府高官の話「空調設備の突然の不具合が原因」との見方』(読売新聞)
ロイター通信『ギリシャ国防省当局者が同機の酸素供給システムや加圧系統の故障が墜落原因となった可能性があると指摘。』(時事通信
AFP通信『公安省当局者も操縦室の気圧が突然下がったのが原因との見方』(時事通信
政府スポークスマン「他の可能性も排除できない」(時事通信

空軍機のパイロット『事故機の操縦室内でパイロット1人が操縦席に突っ伏しており、もう1人の姿は確認できなかった』(読売新聞)
地上目撃者『空中から急降下の形で地上に突っ込んだ。』(読売新聞)
ロイター通信『ギリシャ警察当局は「旅客機がハイジャックされたことを示す証拠はない」』(読売新聞)
キプロスの空港当局者「パイロットは気圧の変化で意識を失ったとみられる」(読売新聞)
ギリシャ国営テレビなど『墜落直前に乗客の大半が「失神状態にあった」と伝えている。』(読売新聞)
情報『「機内が冷たく、身体が冷え切っている」と携帯電話でメッセージを送った乗客もいた』(読売新聞)
情報『乗客のひとりが親族に携帯メールで、「操縦士たちは真っ青になってぐったりしている」「さようなら、私たちは凍えている」と連絡してきた』(CNN.co.jp)
ヘリオス航空「事故原因は現時点では不明」と声明で(時事通信
ロイター通信『酸素量低下に対する警告装置やバックアップシステムを備えた大型航空機が、こうした原因で墜落することは異常だとの航空専門家の見解』(毎日新聞

現在、ブラックボックスの回収・解析作業が行われていると見られます。また、毎日新聞では死亡した乗客の多くが酸素マスクを着用したままだったと伝えています。
NHKでは9時前の全国ニュースで事故機の映像を流しましたが、映像には周りにはなにもないやや平な場所で飛行機の残骸と思われる物体が燃えている様子が映されていました。